「転職して半年たったけど仕事ができない」
「仕事ができない原因は?」
「この状況をどう脱すればいい?」
こんな疑問に答えます。
この記事を書く僕は、30歳で初転職をして34歳までに3回転職をしています。
僕自身、ある会社では転職半年どころか8か月経っても仕事が全くできなかった事もありますし、他のある会社では仕事ができなくて4か月で退職した事もあります。
その経験則から、この記事を書いていきます。
転職半年で仕事ができない理由
転職して半年が経過しても仕事ができないと感じることは、多くの人が直面する課題です。
経験からこの状況にはいくつかの共通の原因があるとおもっています。
大きくは以下3つです。
- スキル不足や経験の不足
- 円滑な人間関係を構築できていない
- 期待と現実のギャップ
スキル不足や経験の不足
まず、前提として転職し新しい仕事で結果を出す事は非常に難しいです。
もしこの記事を読むあなたが、全く新しい業界や職種の仕事にチャレンジしているならなおさらです。
経験者でも新しい職場で結果を出す事は難しいのに、未経験で飛び込んだ仕事でたった半年で仕事ができるようになる事はとんでもなく難易度が高いでしょう。
僕自信、全くの未経験職種に挑戦して半年どころか8か月くらい、ほぼ何もできずお荷物だった経験があります。
スキルを身に着けるには時間がかかる
新しい業界や職種に移ることは、全く新しいスキルセットを要求されることを意味します。
これまでのキャリアで築き上げた経験や知識が直接的に役立たない場合もあります。
日々の仕事を行いながら短期間で必要なスキルを習得し、それを実務に活かせるレベルまで到達させることは非常に難しいです。
このスキルのギャップを埋めるためには、自己啓発や継続的な学習、そして何よりも実践を通じた経験が不可欠です。
つまり、仕事に耐え忍び、時には挫折感を味わいながらも辛抱強く仕事に取り組む必要があります。
これだけは覚えておいてください。
今、仕事ができなくてもあなたは無能なんかじゃないです。
円滑な人間関係を構築できていない
円滑な人間関係の構築ができていないという事もスキル不足から来る場合も多いです。
仕事をこなせないと「信頼」を得られないからです。
そして、信頼がないので協力を得られずに更に仕事で結果を残しづらくなる悪循環を生みます。
この人間関係の構築という部分は、入る職場によって大きく左右される部分でもあります。
要は「ガチャ」要素が強いという事です。
職場の人間関係や内部政治にうまく適応できないと、仕事のパフォーマンスにも影響します。
このような状況は、特に人間関係の構築や維持が仕事の重要な部分を占める場合に、仕事ができないと感じる要因となるでしょう。
職場の受け入れ態勢が整っていない
これもあるあるでしょう。
転職者は会社の中では新人です。
転職者が新しい職場になじむためには、企業側のサポートが不可欠です。
特に、転職してきた人たちは、その会社特有の業務の流れや文化に即座に適応することが求められますが、これは一人だけの力では難しい場合が多いです。
そんな転職者がなじめるように企業側は受け入れ態勢を整え、実力を発揮できるようにする必要があります。
能力がある人でもその会社での仕事のやり方もわからないまま「後は全部よろしくね」でなんとかなるはずがありません。
ここで言いたい事は、仕事ができないことは「あなたのせいではない可能性がある」という事です。
転職先に必要な3つの要素
転職者に対して以下のフォローがない会社では、転職して半年で仕事ができない原因になる可能性があるので面接時に確認すべきです。
- オリエンテーションプログラム
- メンターシステム
- 定期的なフィードバック
オリエンテーションプログラム
新入社員に対する綿密なオリエンテーションプログラムがなければ、会社の方針、業務の流れ、社内ツールの使い方など、基本的な知識を身につけることが難しくなります。
十分な情報提供がないと、効率的に仕事を始めることができませんし、基本がわかっていないので転職して半年など時間が経っても仕事ができない原因となります。
メンターシステム
新しい職場で一人で全てを学ぶのは大変です。
というかはっきり言って無理でしょう。
メンターのような方が転職後の初期サポートをすることで、転職者は仕事のコツや会社の文化を早期に理解することができます。
定期的なフィードバック
定期的なフィードバックは、転職者が自分の成長を実感し、改善点を理解するために重要です。
フィードバックを受ける機会がないと、転職者が自分のパフォーマンスを適切に評価することが難しくなります。
転職半年で仕事ができない人の改善策
転職して半年が経過しても仕事ができない状況を抜けるには、仕事で使うスキルを実践で使えるレベルで身に着ける事が一番です。
ポイントは「実践で使えるようにスキルを身に着ける」という部分です。
ここでは実践レベルで使えるスキル習得の近道と手段を網羅的に手段を紹介します。
まず、実践で使えるスキルの習得方法の結論から述べます。
結論
実践で使えるスキル習得の近道は業務外で実践経験を積むこと
ここで大切な事は、アウトプットをしながらアウトプットに必要な事をインプットするという事です。
インプットばかりしていては、実践で使えるスキルはなかなか身につきません。
おすすめのスキル習得法は以下です。
【僕の例】おすすめのスキル習得法
ココがポイント
やりたい事を実現するために必要な知識だけを実践の中でインプットする
例えば、僕は未経験から転職してエンジニアになり、半年どころか8か月ほど仕事が全くできなかったです。
そこで仕事ができない状況から脱した大きな要因の一つは、知り合いが欲しいと言っていたシステムを実際に構築したことです。
これは実務と同じような事をプライベートの時間を使って行ったという事なので、欲しいと言われたものを作る過程で必要な事だけを勉強してシステムを構築しました。
他の職種の場合でも同じように、実践で必要な事を経験できる方法を考えて実践すれば良いです。
今現在、僕はマーケティングの職についていますがスキルの習得の仕方は全く同じです。
今、ご覧いただいているようなブログのアクセスを増やし改善していく中でツールの使い方や分析の仕方を勉強していく。
やりたい事を実現するために必要な知識だけを実践の中でインプットするのです。
アウトプットする際の注意点
ココがポイント
小さな単位から始める
学んだことを実際に試すには、自分自身でアウトプットしていく事が大切jだとここまで述べてきました。
そこには注意点があり、自分が実現可能な小さな単位で始め、徐々にレベルを上げていく事です。
小さい範囲で成功体験を積み重ねて、アウトプットのレベルを上げていく。
そうする事で途中で挫折する事なく継続する事ができます。
実務で使えるレベルのスキルの習得には時間がかかります。
何よりも継続する事が大切です。
知識をインプットするおすすめ手段
実践の中で、力を磨いていくとはいっても最低限のインプットは必要です。
書籍でのインプットは皆さんご存じだと思いますので、書籍以外の方法を紹介します。
オンラインコースの活用
自分が向上させたいスキルに特化したコースを選ぶことが重要です。
例えば、プログラミングスキルを向上させたいなら、Udemyなどの動画プラットフォームが豊富なコースを提供しています。
僕は、udemyが大好きです。
新しいスキルを身に着ける際は、udemyで基本を一通り網羅している講座に一つ取り組み、その後どんどんアウトプットしていきます。
繰り返しとなりますが、udemyで勉強して満足してはいけません。
勉強した事をアウトプットするから実務で使えるようになるのです。
メンターの活用
ココがポイント
自分の一歩先を経験しているメンターを選ぶ
メンターを活用してインプットの効率化を図る事も有効です。
僕自身、未経験でエンジニアを目指しているときに、メンターと契約してレベルアップを図った時期があります。
しかし、注意点があります。
それは、レベルがかけ離れ過ぎているとアドバイスが理解できない可能性があるという事です。
僕自身、かなりレベルの高い人をメンターとしていましたが言っている事が理解できない場面が多々ありました。
メンターを選ぶ際は、自分の一歩先を行く位のレベルの人を選ぶ事をおススメします。
一歩先を行っている人であれば、直近で自分と同じような事で悩んだ経験を持っている事も多いと思いますし、躓いた記憶が新しいので躓きポイントに共感してもらいやすいです。
メンターを探せるサービスとしては、MENTAがおすすめです。
セミナーやワークショップへの参加
セミナーやワークショップに参加する最大の利点の一つは、同じ分野の人々とのネットワーキングの機会です。
また参加者や講師から新しい知識だけでなく、業界の最新トレンドや実務のヒントを得ることができます。
同じような仕事についている人と出会えたりするので、一緒に勉強する仲間になれたりとモチベーション維持にもつながります。
継続か転職か?判断のためのポイント
仕事を辞める判断は難しいです。
そして勇気もいります。とても良くわかります。
ここでは、「退職を検討しても良い場合」と「もう少し踏ん張ってみても良い場合」に分けて説明していきます。
退職を検討しても良い場合
- 心身の健康に影響が出ている時
- ハラスメントが発生している時
- 仕事内容が目指しているキャリアに合致していない時
心身の健康に影響が出ている時
ココがポイント
心身の体調を崩しているなら、自分を一番大切にする事
仕事による過度なストレスは、睡眠障害やうつ病など深刻な健康問題を引き起こすことがあります。
一度メンタルを崩してしまうと、立ち直るまでに年単位で時間がかかる場合もあります。
仕事は今の仕事以外にいくらでもあります。今の仕事にこだわりすぎる事はありません。
健康は仕事を続ける上での基盤であり、自分を一番大切にしましょう。
健康を最優先に考え、必要ならば職場を変えることが、長期的なキャリアと人生の質を守るためには不可欠です。
ストレスが原因で健康を害する前に、退職を検討しましょう。
ハラスメントが発生している時
ココがポイント
決して我慢しない事
大事な事は、ハラスメントは決して我慢するものではないということです。
ハラスメントに遭ったら、まずは誰か信頼できる人に話してみましょう。
それが同僚でも上司でも、人事部門でもいいし、場合によっては外部の専門家のアドバイスを求めるのも一つの手です。
注意点として、相談内容を揉み消されない所に相談する事です。
相談しても改善の見込みがないなら、自分のために新しい職場を探すことも選択肢に入れていいんです。
自分の心身の健康を何よりも優先して行動しましょう。
仕事内容が目指しているキャリアに合致していない時
ココがポイント
自分のキャリアの実現を最優先に考える
自分のキャリアプランに合致していなかったり、想定していた仕事と違ったりする場合、退職を考えるのも一つの選択です。
面接時の仕事内容の確認が不十分だったり、実際に就いた仕事が面接で聞いていた内容と異なることはよくあります。
このような状況は、仕事に対する期待と現実との間にギャップを生じさせ、モチベーションの低下を招くことがあります。
自分が想定していない仕事を続けていても、自分のスキルが活かせず、転職して半年経っても成果を出せない状態が続くなら、自分の能力を発揮でき、キャリアにプラスとなる職場を探す方が賢明です。
職歴が一つ余計に増えてしまうのは、確かにプラスではありませんが企業側もこのような事は「よくある事」だとわかっています。
実際に、僕も4か月で短期離職した経験がありますがその退職理由について納得してもらえなかった事は一度もないです。
何度も言いますが、キャリアの一貫性を保つように退職理由も話せれば全く問題ないです。
自己の価値観とキャリアプランに忠実に、前向きな変化を恐れずに受け入れましょう。
もう少し踏ん張ってみても良い場合
- 成長とキャリアのチャンスがあるとき
- スキルアップの途中であるとき
成長とキャリアのチャンスがある時
ココがポイント
自分の欲しいスキルの取得やキャリアにつながる場合
転職して半年たっても仕事ができないと「辛い。もう辞めたい。。」といった気持ちを抱くのはよく理解できます。
仕事ができないのはメンタルにきますよね。。
しかし、現職場で将来的に自分が大きく成長できる機会があり、キャリアアップの可能性を感じる場合、辛抱する事が未来の大きな飛躍につながるかもしれません。
仕事ができなくてつらくても、自分が目指すキャリアの方向性と今の仕事が合っているか、冷静になってじっくり考えてみましょう。
目の前の難題も、自分が成長するためのステップとして捉えられるなら、もう少し頑張ってみる価値は絶対にあります。
スキルアップの途中である時
ココがポイント
自分の欲しいスキルを習得している途中のとき
新しいスキルを身につける過程や、大切なプロジェクトに取り組んでいる途中は、特に辛い時期かもしれません。
しかし、ここで学んでいることや経験していることが、将来の自分にとってどれほどの価値があるかを考えてみてください。
今、諦めずにその成果を待つことが、後に大きな自信となり、キャリアの大きなプラスになる可能性があります。
新しいことを学ぶのは決して簡単ではありませんが、その過程で得られるものは計り知れません。
自分が習得しようとしているスキルや、取り組んでいるプロジェクトが、自分のキャリアにとってプラスになると信じられるなら、忍耐強く続けることが大切です。
あなたの努力と投下した時間が、あなたの地力となって将来に活きてきます。
転職半年で仕事ができないことに関するよくある疑問
転職して半年が経過しても、仕事ができないときに考える疑問と解決策についてまとめます。
どのくらいで仕事に慣れるものか?
一般的に、新しい職場に慣れるのには3ヶ月から6ヶ月はかかると言われています。
しかし、これはあくまで目安であり、仕事の内容や職場の環境、個人の適応能力によって異なります。新しい知識を吸収し、新しい環境に順応するには時間が必要ですので、すぐに結果を求めず、焦らずに取り組むことが大切です。
ミスを減らすための具体的な方法は?
ミスを減らすためには、まずはミスの原因を正確に把握することが重要です。
タスク管理の方法を見直したり、時間管理を改善することで、ミスを防ぐことができる場合もあります。
また、仕事のプロセスを文書化し、チェックリストを作成することで、作業の漏れや誤りを減らすことができます。
上司や同僚との関係改善のヒントは?
良好な人間関係を築くためには、コミュニケーションが鍵となります。
積極的にコミュニケーションを取り、自分の考えや感じたことをオープンに共有することが大切です。
また、同僚の意見に耳を傾け、尊重する姿勢を見せることも大切です。
仕事のモチベーションの保ち方は?
仕事のモチベーションを保つためには、自分自身の成長や成功を目指すことが大切です。
小さな目標を設定し、達成したときに自分を褒めることで、モチベーションを維持できます。
また、仕事の意義や価値を再確認し、なぜその仕事をしているのかを思い出すことも効果的です。
仕事のパフォーマンスを上げるために今すぐ始められることは?
仕事のパフォーマンスを上げるためには、まず自分の仕事のプロセスを見直し、効率化できる部分がないか検討してみましょう。
例えば、タスクの優先順位付けを改善したり、仕事の進め方に工夫を加えたりすることで、成果を上げやすくなります。
また、定期的に自己反省を行い、自分の強みや弱みを理解し、それに基づいて改善策を講じることも重要です。
新しい職場で早くなじむためのコツは?
新しい職場で早くなじむためには、朝の挨拶はもちろんのこと、積極的にコミュニケーションを取ることがカギとなります。
ランチや休憩時間を利用して同僚と話す機会を持つことで、職場の人々との関係が深まります。
また、仕事に関する質問や助けを求めることを恐れずに、積極的に周囲に声をかけることも、信頼関係の構築に繋がります。
まとめ: 転職半年で仕事ができない時の対処法
転職して半年が経過しても仕事に慣れず、パフォーマンスが出ないことは多くの人が経験する一般的な問題です。ここでは、その原因と解決策を概観します。
スキル不足や経験の不足に直面している場合
実践でスキルアップ
仕事外でのプロジェクトやオンラインコースを通じて、必要なスキルを実践的に学びましょう。具体的には、手を動かしながら学ぶことで、実務で直面する問題への対処能力が身につきます。
人間関係の構築に苦労している場合
積極的なコミュニケーションを心がける
職場でのコミュニケーションを積極的に行い、信頼関係を築くことが重要です。小さなことから共有し、フィードバックを積極的に求めることで、円滑な人間関係を構築しましょう。
期待と現実のギャップに悩んでいる場合
キャリアプランの見直し
現在の仕事が自分のキャリアプランや長期的な目標と合致しているかを再評価し、転職を含めた方向転換を検討することが有効です。自分の価値観に合った職場での仕事が、長期的な満足につながります。
継続か転職かの判断に迷っている場合
自身の健康と幸福を最優先にする
職場の環境や仕事の内容が心身の健康に悪影響を及ぼしている場合、退職を含めた変化を検討しましょう。キャリアプランとの合致性も重要な判断基準です。
よくある疑問への対応
転職活動のタイミングと退職の意思表示
成長や学習の機会が少なくなったと感じたら、新しいチャンスを探すタイミングです。新しい職が決まったら、感謝の意を表しつつ、退職の意思を伝えましょう。
この記事が、転職して半年で仕事ができないという状況にある方が、前向きなキャリアステップを踏み出すための参考になれば幸いです。
なによりも、自身のキャリアと幸福を最優先に考え行動していきましょう。